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世界で一番フットボールの熱い場所、舞台『ブルーロック』4th STAGE開幕

2025.5.16

舞台『ブルーロック』4th STAGEが5月15日(木)に開幕。初日に先立ち、公開ゲネプロと囲み会見がおこなわれた。2022年5月の第1弾以降、ほぼ半年に1度というハイペースでシリーズを展開させている本作は「週刊少年マガジン」(講談社)で大人気連載中の『ブルーロック』(原作・金城宗幸、漫画・ノ村優介)の舞台化作品。

日本をW杯優勝に導くストライカーを養成するために、全国から集められた優秀な高校生フォワード選手300人。彼らが“青い監獄(ブルーロック)”と呼ばれる施設で、課せられたさまざまな試練をクリアしながら最強のストライカーを目指す物語だ。これまでは“青い監獄(ブルーロック)”の内部で話が進んでいたが、第4弾となる今作からはストーリーが大きく転換。舞台は“青い監獄(ブルーロック)”内から大観客の待つフィールドへ移り、選手たちは“ダイヤモンド世代”と呼ばれるU-20日本代表たちと対戦することになる。

ゲネプロのレポートとともに、東急歌舞伎町タワー内で開催されているコラボイベントなども紹介する。

 

  ”観劇”と”観戦”の同時体験  

 

これまでのシリーズでは、舞台1本の中で複数の試合が組み込まれていたが、今作で描かれるのはU-20日本代表戦のみ。迫力あるサッカーの試合を、ハーフタイムも込みでまるごと観ているような感覚にさせてくれる構成だ。得点が入ったシーンなどで、来場者特典である応援グッズを打ち鳴らせば、そこはまさにブルーロックスタジアム。試合を目撃しに来場した観客として、この舞台に参加することができる。ナイター照明、舞台の床は全面(芝の色として)緑。前作までとは違う雰囲気に、出だしから気持ちが盛り上がっていくのを感じられるだろう。大胆なまでの客席演出があるのも、今作の大きな特徴のひとつだ。

今作でも使用される可動パネルは、役者たちの出ハケ、映像投影、そして時にゴールポストなど、さまざまに形を変える。ボールについても新しい演出がつけられているので「こんなこともできるの?」と多くの驚きが得られるだろう。3次元の生身の舞台ではあるが、より2次元に近く、しかし人が演じる意味をしっかりと感じられる舞台だ。

それは、試合の進行がほぼリアルタイムに進むことと、役者たちの熱い芝居で強く実感できる。漫画は自分のペースで読め、アニメは時間を自由にコントロールして進められる。演劇でもそれはある程度できるが、本作では、特に後半ラストの15分で本当の試合のクライマックスに立ち会っている気分にさせてくれるのだ。本作を通じて、あの試合はこんなにも緊迫感にあふれ、怒涛のように試合が進んでいたのかと改めて感じることができる。

シリーズを通して主演を担っている竹中凌平(潔 世一役)は、今作でも、座組を強い力でけん引。まくしたてるかのような長セリフを発しながら全力で走り続けるきつい芝居を、しっかりとこなしている。誰かの犠牲になることは望まず、あくまでもストライカーの道を突き進む潔だが、自分と似たものを持っていると思っていた二子一揮(演:前島 曜)の成長に触発され、あらためて自分の立ち位置について向き合う。ひとつの試合ごとに大きく進化していく潔が、今作ではどのような進化をとげるのかに注目してほしい。

糸師兄弟の関係性にともなう、糸師 凛(演:草地稜之)の過去や、弱さなどみじんも無いように感じさせるオリヴァ・愛空(演:桜庭大翔)の心のやわらかい部分、自分のふがいなさに涙する千切豹馬(演:佐伯 亮)、新たなフィールドに駒を進める士道龍星(演:松田 岳)など、個々の見どころも盛り込まれている。公演時間は、約2時間の本編上演とハーフタイム休憩をはさんだ2時間15分から20分ほど。一瞬たりとも無駄や隙がなく、怒涛のように進む本作。観客の1人として試合の結果を見届けるために、ぜひ劇場へ足を運んでもらいたい。

 

 

撮影:広瀬有希

 

ゲネプロ前におこなわれた会見には、竹中凌平(潔 世一役)、草地稜之(糸師 凛役)、佐藤信長(蜂楽 廻役)、猪野広樹(糸師 冴役)が登壇。初日に向けての意気込みなどを語った。

撮影:広瀬有希

竹中凌平(潔 世一役):限られた日数の稽古の中で、やれるだけのことはやってきました。あとはそれをお客さまに届けるだけです。U-20日本代表戦は、原作でもとても面白くて大好きな話です。舞台でお届けできるのがうれしいです。今回は応援グッズもあるので、観劇+観戦の気持ちで観ていただけたらと思っております。

猪野広樹(糸師 冴役):これまで皆さんが紡いできたものに、この役で参加できることがありがたく、うれしいです。個人的にもサッカーが好きで、来世はサッカー選手になりたいと思っていたのが今作でかないました(笑)。この座組は、これまでやってきた2年の軌跡がしっかりと刻まれていると感じました。でも、U-20日本代表の役として、主将のラバ(桜庭)たちと一緒にその2年をすべて蹴散らしてやろうというくらいの気持ちで、重責を感じながら稽古に臨んでいました。初日が明けて千穐楽まで、どこまで熱量が上がっていくのか楽しみです。僕は今回(草地と)はじめましてだったのですが、思っていた200倍真面目で(笑)。役をとても大事にしているのが伝わってきました。ここまで紡がれてきた物語を、また次に繋げられるように。演劇を愛する僕がサッカーを愛している冴を演じることで、彼の思いが昇華されればいいなと思っています。千穐楽まで座組一同、怪我なく頑張っていきます

草地稜之(糸師 凛役):前作では、4th STAGEで生かせたら…と思うことがたくさん得られました。今作ではその挑戦と、(本番を前に)楽しみな気持ちでいっぱいです。今作では、ずっと試合をしているので熱量や疲労感が半端ないです(笑)。今作では、糸師兄弟のシーンも多いので、どのように演じるかを猪野くんとめちゃくちゃ話して、先輩だな!と感じました。本作を楽しみに、この数ヶ月を過ごしてきてくださった方もたくさんいらっしゃると思います。そのご期待に応えられるように練習を積み重ねてきました。楽しみにしていただけたらうれしいです。

佐藤信長(蜂楽 廻役):もう第4弾、あっという間ですね。ストーリーの中でも大きなステップアップとなる部分を舞台としてお届けできるのがとても楽しみです。今日この日を迎えられてうれしいです。たくさんの方に応援していただき、ここまで続けてこられました。U-20日本代表戦が楽しみだ、と言っていただいている声も届いています。そのご期待に応えられるように、楽しんで帰っていただけるように、僕たちも楽しんで精一杯頑張ります。

 

  客席の外でも「ブルーロック」を楽しんで  

 

東急歌舞伎町タワー3階「namco TOKYOカフェ」にて提供されるコラボドリンク。左から「潔のパズルクリームソーダ」
「凛のココナッツブルーハワイ」「蜂楽のパインモヒート」「凪の黒ゴマミルクティー」「玲王のベリーベリーソーダ」

 

本作の上演にあたり、劇場のある東急歌舞伎町タワーでは、さまざまなコラボイベントなどを開催している。まずは3階の「namco TOKYOカフェ」。ここでは舞台とのコラボカフェを開催しており、5種のドリンクが提供されている。いずれも登場キャラクターをイメージしたもので、ドリンク1点につきランダムのコースターがノベルティとしてついてくる。タワーをあげて作品を応援する気持ちで企画されたドリンクばかりだ。ラストオーダーは22:30なので(※曜日によって異なる)、夜の回の観劇後でもOKだ。また、9階・10階の「109シネマズプレミアム新宿」では、舞台『ブルーロック』の過去作オールナイト応援上映会を開催。(5/16(金)、5/17(土)のみ上映)

 

入場時に配布される特典。(撮影:広瀬有希)
劇場内「Za Bar」にて提供中のドリンク。左からブルーフィズ、杏仁ラテ、グリーンアップルジンジャー、リッチチョコレートフラッペ(撮影:広瀬有希)

 

さらに劇場では入場時にうれしい特典が。片ナップショルダー(全2色)に、応援用のハリセン(全15種)、ボトルホルダー(全2色)の計3点がランダムな組み合わせで配布されている。劇場内の“Za Bar”では本作上演中限定の劇場オリジナルドリンクも楽しめる。
少し余裕を持ってタワーに到着し、3階のコラボカフェや劇場フロアで飲み物を頼んでたっぷりと期待を膨らませてから観劇すれば、舞台の感動をさらに高める体験の助けになるに違いない。

 

©金城宗幸・ノ村優介・講談社/舞台『ブルーロック』4th STAGE製作委員会


 

舞台『ブルーロック』4th STAGE

2025年5月15日(木)〜5月25日(日)
お問合せ:公演に関して: info@officeendless.com(平日10:00~17:00)
     ※お問い合わせは24時間承っておりますがご対応は営業時間内とさせていただきます。
     ※お問い合わせの際は必ず公演名をお伝えください。

     チケットに関して:公演事務局 0570-200-114(平日11:00~18:00 )

公演詳細はこちら

 

文:広瀬 有希
 

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